当ネットワークの紹介

当ネットワークの紹介

最近のインターネットの普及により、皮膚病についての情報が入手しやすくなりましたが、正しい情報ばかりではありません。
中には、「アトピー性皮膚炎ビジネス」にみられるような詐欺まがいの不適切療法が流布し、患者の皆様に健康被害を及ぼしている事情は看過できません。

本NPO組織の事業は、一般の皆様に対して、皮膚科専門医から正しいメッセージを発信するという重要な社会的意味を有します。
この法人の事業を通して、一般の皆様に対して正しい医療情報を提供することは、不適切療法による健康被害をくい止め、皮膚病を正しく理解していただくことに寄与するものと思われます。

また、皮膚病診療における地域医療連携を維持するためには、大学附属病院医師、当ネットワーク参加病院医師、開業医や多くの医療従事者が円滑に診療連携し、互いに診療技術を向上させることが必要です。

とくに皮膚難病の診療にあたっては、医療従事者間の連携だけでなく、行政機関と協力した取り組みが重要です。

自己の診療技術研鑽とともに、良質の医療を提供できる地域医療連携を実現するためには、各団体がまちまちに担ってきた学術的事業や公開講座などの共通部分を一本化して、効率的に実施する「ハブ」として機能を有する組織が必要です。
本NPO組織は、そのようなハブ組織としての役割を果たします。

設立にいたるまでの経過

岡山大学医学部皮膚科教室を中心に、2003年に「岡山皮膚難病支援ネットワーク」が設立され、岡山県内で患者および家族の皆様を集めた勉強会や、他の難病支援ネットワークや行政などと協力した活動を展開してきました。

また、岡山県では年3回の学術集会のほか、講演会、「皮膚の日」の市民講座や皮膚病無料相談などを開催してきました。
これらの活動をさらに充実させ、ホームページを活用した情報提供によって、他科の医師や市民の皆様にも皮膚病診療をご理解いただき、多くの皆様の皮膚の健康保持と増進に貢献したいと考えています。

この法人は、岡山大学病院皮膚科とその同門会、川崎医科大学皮膚科、日本皮膚科学会岡山地方会および日本臨床皮膚科医会の皮膚科専門医の有志を母体としています。

この法人の事業は、皮膚科医師の診療技術の向上とともに、市民の皆様の皮膚の健康保持と増進に寄与することを目指しています。

平成18年9月2日
特定非営利活動法人 専門医による皮膚病診療支援ネットワーク岡山
代表者|岩月 啓氏